特徴
基本機能の特徴
- (1) MKY33 へ接続できるCPU としては、16 ビットバスタイプと 8 ビットバスタイプのどちらでも接続可能です。
- (2) MKY33 へ接続できるCPU としては、ビッグエンディアンとリトルエンディアンのどちらでも接続可能です。
- (3)ユーザCPU からのアクセスタイムを高効率化できる、動的な調停回路(Dynamic Arbiter) が搭載されています。
- (4) MKY33 は、12Mbps、6Mbps、3Mbps の標準転送レートおよび、外部クロックによる転送レートに対応します。
- (5)フルデュプレックス(全二重)およびハーフデュプレックス(半二重)の通信方式に対応します。
- (6)2 系統のネットワークを敷設できます(2 つの RXD 端子が装備されています)。
- (7)1280 バイトのアドレス領域(000H ~ 4FFH)を占有します。
- (8)5.0V 単一電源。0.8mm ピッチの 84 ピン QFP
ユーザ支援機能と特徴
- (1)個別のサテライトIC と MKY33 のリンク状況(接続状況やエラー発生状況)を認識できます。
- (2)個別のサテライトIC から、Di 情報以外(サテライトIC の I/O 入力端子情報以外)の拡張機能情報を取得できます。
- (3)ネットワークの品質を確認することができます。
- (4)端末異常の検出や劣悪環境の認識をすることができます。
MKY33の操作
MKY33 は、全て以下のように、メモリマップに割り当てられるレジスタや各種領域へのリードアクセスとライトアクセスによって操作できます。MKY33 の操作は、極めて簡易です(図参照)。
- (1) ユーザCPUのメモリ領域へ接続された MKY33 のメモリ領域を、全て 00H データによって初期化してください。
- (2)端末の I/O 端子から出力される初期データを、MKY33 メモリの Do 領域へライトしてください。
- (3) MKY33 の SCR(System Control Register) へ、FS(Final Satellite) 値をライトしてください。このライトにより、HLS のスキャンが開始します。
- (4)ユーザシステムのプログラムが、端末の I/O 端子の入力状態を参照する時には、MKY33 メモリの Di 領域をリードしてください。
- (5)ユーザシステムのプログラムが、端末の I/O 端子の出力状態を変更する時には、MKY33 メモリの Do 領域へライトしてください。
- (6)ユーザシステムのプログラムが、MKY33 の各種ユーザ支援機能の利用やHLS の状態を認識したい時には、各機能に割り当てられた MKY33 の所定のメモリア ドレスへリードもしくはライトアクセスしてください。
上記の(1)~(3)は、MKY33 の初期化に相当します。上記の(4)と(5)のみが、MKY33 の基本的利用方法です。上記の(6)は MKY33 の応用的な利用です。このような応用的な利用は、ユーザシステムが HLS の機能をより有効的に利用したい場合、ユーザシステムのプログラマおよびシステムエンジニアの創意工夫を強力に支援します。
【参考】
上記の(2)の操作は、端末の I/O 端子の出力に対して初期値を設定する必要が無い場合は省略できます。通常ユーザシステムの立上げ初期においては、端末の I/O 端子状態はサテライトIC が持っているリセットデフォルト値である場合がほとんどです。また、サテライトIC のリセットデフォルト値は、上記の(1)の “MKY33 メモリ領域の 00H による初期化” と一致します。このため、ほとんどの場合はこの操作(上記の(2))を省略できます。
MKY33の仕様
主な仕様
項 目 |
Specification |
通信方式 |
HLS 通信方式 |
動作周囲温度 |
-40 to +85°C |
パッケージ |
QFP |
パッケージ寸法 |
22.9 x 22.9 x 2.9mm |
通信レート |
3/6/12Mbps |
保存温度 |
-55 to +150°C |
端子数 |
84 ピン |
ピンピッチ |
0.8mm |
主な電気的特性
項 目 |
条件 |
Minimum |
Standard |
Maximum |
電源電圧 |
|
4.5V |
5.0V |
5.5V |
平均動作電流 |
V I = VDDまたはVSS f = 50MHz 出力開放 |
- |
40mA |
80mA |
外部入力動作周波数 |
XI 端子へ入力 |
- |
48MHz |
50MHz |
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