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■生産終了日:2009年3月31日 MKY28は、256バイトのRAMと、それに連動する自動通信回路を内蔵しています。内部RAMを“ESP-RAM”と呼び、PASSとSEEの自動通信端子を“1対1”によって対向して接続します。ESP-RAMに1バイトを書き込むと、ほぼ同時に相手側の同じアドレスにもデータが書き込まれます。IC自身が通信のプロトコルをハードウェアによって保有することにより、高速かつノイズに強いデータ転送を実現します。これによりプロトコルを意識せずに、マイコン(ユーザCPU)間の情報伝達を極めてて簡単に実行できます。 |
MKY28内のメモリ(ESP-RAM)を、送信側と受信側によって共有します。通信用のプロトコルが不要です。このため、複雑な通信プログラムによるコマンドが無くなり、機能分割が容易となり、デバッグの効率が大幅に向上します。初期化から全ての制御まで、4バイトによって制御します。自動通信および自動着信機能を内蔵しているため、システム設計が容易です。
RS422と比較した場合、MKY28は最高39倍の高速転送(レート:2.5Mbps設定時)を実現します。子機増設による接続待ちに対してもストレスを感じさせません。通信ソフトウェアのプロトコル制御によるタイムラグが減少します。伝送用ドライバと転送レートの選択により、1km以上の長距離通信が可能です。
MKY28 同士の端子直結 | 約 0.3m |
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HC240 等のドライバ | 約 3m |
RS422 相当のドライバ | 約数 100m |
コントロールレジスタの設定により、システムに最適なスピード、距離、リトライ回数を選択できます。
MKY28同士は2本の信号線による接続のため、省配線であり、かつシステム間の接続が容易です。マイコン(ユーザCPU)との間はS-RAMと同様に接続でき、相手側のCPUを特定しません (リード/ライトのアクセスタイムは240ns) 。スパイクノイズなどの対策としてクロックのエッジを使用せず、相手側の送出するクロックのレベルに同期する方式を採用しており、信頼性の高い通信を実現しています。
LANよりもコンパクトであり低コスト。RSより速い応答速度と自動着信機能によりプログラムからマイコン(ユーザCPU)の負担を軽減できます。送信側と受信側の双方から監視する通信フォーマットを採用しており、高品質かつ高速シリアル転送によってシステムの信頼性に貢献できます(リード/ライトのアクセスタイムは240ns)。高速通信のため、リアルタイム性が必要なシステム開発が可能となります。
レートコード | 転送レート | 転送時間 | 転送距離 | 許容ディレイ値 |
---|---|---|---|---|
0 | 19.2kbps | 2.9ms | 1km 以上 | 10μs |
1 | 38.4kbps | 1.5ms | 1km | 6.6μs |
2 | 76.8kbps | 717μs | 800m | 3.2μs |
3 | 153.6kbps | 359μs | 300m | 2.2μs |
4 | 307.2kbps | 179μs | 200m | 1μs |
5 | 614.4kbps | 90μs | 100m | 500ns |
6 | 1.2288Mbps | 45μs | 30m | 300ns |
7 | 2.4576Mbps | 23μs | 10m | 100ns |